国際芸術交流展2013に於いて兵庫県知事賞を受賞<2013>
光源氏と葵上との長男、夕霧。致仕大臣(かっての頭中将)の姫、雲居雁。夕霧は初恋の雲居雁と結婚し、たくさんの子宝に恵まれます。雲居雁は何の心配もなく人も羨むほどでした。 親友の柏木(頭中将の子息)が光源氏の妻、女三の宮(朱雀院の女三の姫)と密通し子を妊ってしまい、光源氏の底意地悪いいじめに脅え衰弱し、亡くなります。 柏木は臨終の時、妻の落葉の宮(朱雀院の女二の姫)を、自分の死後、見舞ってくれと夕霧に頼む。夕霧は落ち葉の宮に一目惚れ。母の一条御息所は、夕霧の誠実さと、度重なる訪れに好感を持ちます。そして一年半後、夕霧が弾く琵琶に、落葉の宮が琴を弾いて「想夫恋」を合奏する。 夕霧は興奮さめやらず。雲居雁はふて寝を装って出迎えもしなくなり、だんだんと惑乱状態になって…