国際芸術交流展2013に於いて兵庫県知事賞を受賞<2013>


2013年6月5日から9日まで明石市立文化博物館に於いて、国際芸術交流展2013が開催されました。
伝統創作版画家瀧秀水の源氏物語「惑乱の雲居雁」が兵庫県知事賞を受賞しました。
源氏物語は11作(11年)となり、あと1作で「源氏物語12揃」が完成する予定です。



源氏物語 惑乱の雲居雁<2012年作>

光源氏と葵上との長男、夕霧。致仕大臣(かっての頭中将)の姫、雲居雁。夕霧は初恋の雲居雁と結婚し、たくさんの子宝に恵まれます。雲居雁は何の心配もなく人も羨むほどでした。

親友の柏木(頭中将の子息)が光源氏の妻、女三の宮(朱雀院の女三の姫)と密通し子を妊ってしまい、光源氏の底意地悪いいじめに脅え衰弱し、亡くなります。

柏木は臨終の時、妻の落葉の宮(朱雀院の女二の姫)を、自分の死後、見舞ってくれと夕霧に頼む。夕霧は落ち葉の宮に一目惚れ。母の一条御息所は、夕霧の誠実さと、度重なる訪れに好感を持ちます。そして一年半後、夕霧が弾く琵琶に、落葉の宮が琴を弾いて「想夫恋」を合奏する。
夕霧は興奮さめやらず。雲居雁はふて寝を装って出迎えもしなくなり、だんだんと惑乱状態になって…